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思うがままに伝えたいことをアップしていきます。

カミングアウトを選んだ理由

 

病気でダウンしてから私は友達にも家族にも

自分のうつ病パニック障害を公表することにした。

 

迷わずこの決断をしたのには経緯がある。

 

前のブログでも書いたように元々繊細だし、ストレスが身体にすぐでる。

プチうつは何度もあったし、不眠で営業時代は休職した。

高校時代は当時抱えていた家庭問題や自分を取り巻く環境の居心地の悪さから

自律神経失調症で高校は早々中退した。

これは私の体質的な問題でもあると思っている。

母親はそんな私を不憫に思ってよく泣いていた。

 

 

ただ今回向き合わないといけないと思ったのは

【教師をやっているのにダウンしたこと】

 

もちろん「うつ病」「パニック障害」と症状も重かったのもある。

 

でも今まで教師という好きな仕事をやりながら倒れたことは一度もない。

これはきちんと向きあえというサインかなと思った。

 

こうして仕事に行けなくなる前から

通勤途中に貧血で下車したり、

授業の合間に吐き気でトイレにこもったり

どうしようもない不安が襲ってきたり

何もないのに呼吸が乱れたり…すでにパニックは始まっていたのだと思う。

 

最大におかしいと感じたのは

体重減少。食べても食べても減っていく。気づけば7キロ減っていた。

 

それから三浦春馬竹内結子と人気な芸能人が自殺していく姿を見て

「次は私だな…」と本当にふっと頭をよぎった。

そんな思いがでては「気のせいだろう」と笑顔でかき消していた。

 

確実におかしかった。

 

あのとき変だ、なんか辛い、と素直に話せていたら

私、ストレスに弱いからかもなのかもしれないけどこれって変?と

素直に聞けていたら

そしてそれを受け止めてくれる人がいたならば

何か変わっていただろうかとも思う。

 

 

営業時代、とてもきれいな先輩がいた。

芯があって、ぶれない。飾らない。

姿勢も歩き方もきれいで、うっとりしてしまうようなモデル体型。

 

でも彼女は接客が終わるといつもスカートのフックを全開にしていた。

その美しさでそれやったらやばいだろ。いや、美しくなくてもまずい。

男性社員もいるぞ?と思っていたが

 

「苦しいんだもん」

 

の一言だった。

 

それからドアを開けるときは

 

『 バン!!!!!! 』

 

「どんな力で開けてくれてるんですか?(笑)」と思わずつっこんでしまった。

 

「ごめん。怪力なんだよね(笑)」とこれもまた気にしない。

 

 

私は海外関係の営業だったからみんな留学経験者だし

まあ個性の強い集団で各々自分の軸でしか生きていないようなところだったが

彼女は人一倍自分を出していたような気がする。

 

今の学校に勤務してからは環境が一変。

どちらかというと教員のほぼが軸がないというか…

なんとなくみんながみんな人の顔色をうかがいながら生活しているように映った。

前の会社が芯がありすぎたからだろうか。

 

しかし、そんな中にとんでもないやつがいた。

 

すげえでかい声でえずくやつ。

 

初めて同僚たちと行った日帰り旅行の温泉で

彼女は何の前触れもなくえずきだした。

しかもうるさい。ボリュームを間違えている。

 

「よくなるんです。あの、これカラゲロなんで気にしないでください。おええ」

 

 

ええ…??気にするだろ。しかもここ温泉だぞ。みんな見てるわ。ええ??

 

 

そしてこれを帰りの新宿駅でもやった。

【新宿の道路】でだ。

 

「とまんないなあ…めっちゃ気持ち悪いんすけど。おえええええ」

 

確実にボリュームを間違えている。

でも気にせずに(気にしているのかもしれないけど)

そしてこらえようだとか、止めようだとか努力する気配もない彼女を見て

思わず笑ってしまった。

 

彼女と前の会社の同僚はリンクした瞬間だった。

 

そう。結局は自分の持っているものは変えられない。

それが周りから変だと思われるものでも、異なるものであっても

それを表に出したとてそれも一つの可愛げや個性、魅力になる。

 

根っこの部分で曲がってなければ、腐ってなければ

それを受け入れる人がいる。

 

思えば私の友達も変わったやつばっかだ。

 

・毎日定時帰宅を貫くやつ

・外国人としか付き合わないし、外国人文化で生きているのに自分は日本人だと日本をこよなく愛しているやつ

・諸々の支払いが追い付いていないのに劇団員とファミマバイトを貫くやつ

・借金まみれの写真家社長

・なぜか自宅に他人を居候として住まわす癖があるやつ

・すごい馬鹿(これに関しては説明不可)

・人生がスナックのママなやつ

 

などなどきりがない。まともなのは本当に数人かな。

それでも私はこの人たちが大好きだ。

 

だから私の病気など、私の特性など隠したって取り繕ったって意味がない。

声を大にして「うつ病です!パニック障害です!怖いです!」

と言っていけばいい。そう思った。

 

 

両親にも友達にもカミングアウトを決めたのは早かった。

両親はさすがに落ち込んでいたが

私の友達は「了解。変わらず好きだよ。」

 

 

やっぱりだ。言ったとて何も変わらないのだ。

 

迷惑かけたくない。心配かけたくない。大事な人を大事にしたい。

 

そう思えば思うほど発作が強くなる。

大事だからこそ理解してもらおう。協力してもらおう。

 

この病気を受け入れてくれない人といるつもりはない。

今はこの体質、この病気を含めて私なんだ。

 

そう思って向き合うことにした。

もちろん治すけどね、辛いから。

 

うつやパニックをカミングアウトするかしないか、悩む必要はない。

 

伝わる人には伝わるだろう。

 

そう思っている。

 

 


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