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思うがままに伝えたいことをアップしていきます。

点と点

 

「あなたは点と点だけど、何かつながってるよね。」

 

母が先日私にこう言った。

 

確かに私は大学時代にはアルバイト尽くしで

飲食店にどっぷりつかり、バイトリーダー・店舗リーダーまでやった。

 

大学卒業後は夢であった中学校教員に不採用。

縁あって特別支援級併設校の小学校教員として勤めることになり

2年間特別支援教育と通常学級で教育の基本をしっかりと学んだあと

中学校教員→高校教員と転職を重ねた。

この最中もいろんな世界を見てみたくて

国際交流会や異業種交流会、教員の勉強会、様々な世界に足を運んでいた。

 

そして自身のスキルアップのための留学。

留学をしたあとは留学業界ってどうなんだろう?という疑問から

留学専門の営業として就職した。

初めての企業・営業としてあらゆるノウハウを先輩方から学んでいた。

 

コロナ渦で留学業界がピンチになってきていた頃

たまたま教員採用の紹介が入り、今に至る。

 

良いか悪いかは分からないけれど、とにかくいろんなことを経験してきた。

 

団塊世代の母からしたら考えもできないことなのだろう。

1つの企業で働くというような従来の一直線な生き方ではない。

社会不適合なのか、変わっているのか、運が悪いのか

なんなのかはさっぱりわからない。

 

でも最近本当に思うのは母が言ったように

私が歩んできた道は全て繋がっているということ。

 

飲食店でやったお店の呼び込みやティッシュ配りは

仕事のコツをつかむ練習になったし

店舗リーダーで一つの店のマネジメントをするということは

後輩育成や組織作りに必要な知識を習得するきっかけになった。

 

小学校教員では何もかも分からない小さな子に

『教える』ということはどのような声色・テンポ・仕掛けが必要なのか、

保護者の方の声から親御さんが子育てにどのような不安を抱えているのか、

自分で感じるきっかけになった。

それは中学校・高校教員として生徒や保護者と関わるうえでも

ぶれない1つの基盤となった。

 

また、私は良いのか悪いのかわからないけれどいつも教育困難校と呼ばれる

いわゆる『大変な学校』にいたため

いじめ・発達障害・学力問題・虐待・生活保護精神疾患

とにかくたくさんの問題を抱えた生徒や保護者と共に進んできた。

 

だから私の周りには発達障害の子どもを抱えて悩む友人がいるのだけれど

的確にアドバイスをすることができるし

親の気持ちも子どもの気持ちも汲み取ることができる。

 

「何の意味があったのかな~」と思う国際交流・異業種交流会も

営業時代には大きく作用した。

たくさんの人と交流を持っていたために

どんなお客様でも話していることがなんとなくわかるからだ。

「なんとなく分かる」と「分からない」では接客の対応が変わる。

 

他にもつながっているなあ…と感じることはあるのだけれど

書き出したらきりがないのでこの辺にしておく。(笑)

 

昔は転々としていて軸がないなあ…なんて思っていたけれど

今振り返ると繋がっていないものはない。

 

自分のことを振り返るとき、点ばかり見てしまうように思う。

点だけではなにも生まれない。だから卑下してしまう。

 

だけれどその点と点に定規で線をひけるかは

自分の思考力だったり、本質を見極めていく考察力だったり

そういったところに隠れているのだと思う。

 

今も違った生き方をしているわけだから、また一つ点が増えたわけだけれど

これをこれから線に出来るか、何かと繋げられるかは

今起きていることをよくよく観察して、全うして、学ぶことだと思う。

 

自分の病気からも、弱さからも、挫折からも

成功からも、成果からも、喜びからも

 

【 どこで、何をして、何を学んで、どう生かしていくか 】

 

これをひたすらに考えていくことなのではないかなと。

 

だから私は今、一直線の人生じゃなくて

「点・点・点…あれ?つながった?」の人生も悪くないなって思っている。

 

 


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